ミート君は強いのか?弱いのか? ひとりごと 2007年05月11日 キン肉マンの超人強度一覧です。→「キン肉マン超人強度一覧のHP」再放送を見ていた世代ですが、知っている超人結構多いです。「ドラゴンボール」なんかもそうですが、漫画やアニメ(闘う系のもの)で、キャラクターの強さをいろんなかたちで数値化するというのがあります。このようにものごとを数値で表すということは、そこに関わるすべてものごとが相対化されるということで、それは同時に(超人強度一覧のように)エクセルに変換可能となり、それぞれに順位を与えられることになります。このように相対化(順列化)することは、そこにある全てのものごとを容易に総覧することができる、観覧者にとってはとても楽で便利な機能です。ただ、それは同時にそこにある全てものごとが一元化されること、すなわち、ある特定の(単一の)価値観でしかそれらを評価することができなってしまうという危険をはらんでいます。たとえば、ミート君(数値は50万)でいえば、人間的に判断すると博識でいつもキン肉マンを助けてくれるすてきな人間(超人)となりますが、キン肉マンという漫画世界(「強さ」という単次元の価値世界)の中ではかなり下位のとんでもなくだめな人間(超人)ということになってしまいます。建築でいえば、数値化可能なもの、例えば断熱性能なんかがあげられると思いますが、断熱性能を気にすることはまったくもって悪いことではなく、むしろ良いことですが、ただ、断熱性能という単一の価値観で建築を評価してしまうことは悪いことだと思います。逆に数値化されないもの、例えばデザインなんかは、数値がないので相対化することがむずかしいので、観覧者にとってはなんだかフワフワしていて捉え所のないもののように写ってしまいますが、その一方で、ある特定の価値が支配する世界ではないので、多様な価値観を受け入れることのできる世界だといえます。ミート君を強いと思うか?弱いと思うか?は個人の自由です。by tamura PR