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建築家をめざす所員のブログ【KEN一級建築士事務所】

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ハシゴ

国立新美術館にて開催中の
「skin&bones-1980年代以降の建築とファッション」を見に行ってきました。



近年における建築とファッションの近接性をテーマとした展示で
表現の操作・手法ごとに建築作品とファッション作品がごちゃ混ぜで展示されています。

「近接性」を表すということは、両者の間にある「差異」を鮮明に炙り出すことと同じで、そのためには両者の間にブレを生じさせない「フラットな空間」が必要不可欠で、その「フラットな空間」の創造自体にメタレベルでの作品性を予感していました。
しかし会場にあったのは「差異」でも「フラットな空間」でもなく、「同じ」であることを羅列した空間と作品群。
残念。


美術館をハシゴして
次に行ったのは森美術館で開催中の
「ル・コルビュジエ展:建築とアート、その創造の軌跡」。



20世紀を代表する建築家ル・コルビュジエの建築・絵画・彫刻の展示で、
会場には1/1スケール(実物大)の建築模型もあります。
この実物大の模型としてチョイスされている3作品は、
コルビュジエの人生(自身のアトリエ・晩年を過ごした8畳程度の休暇小屋)や
身体感覚(コルビュジエが唱えた「モデュロール」という人体を基準にした尺度体系を盛り込んだ集合住宅)を体験できるもので、
作品鑑賞をしているというよりも、あるひとりの人間の人生を疑似体験的にトレースしているような感覚です。


by tamura
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