命名 所員の趣味 2007年10月25日 六本木クロッシング2007といういろんなアーティストが出展している展示会を見に行ってきました。感想としては後になって作家さんの名前を目にしても見てきた作品となかなか上手くリンクさせられないので、印象が薄いというのが正直なところです。カキ氷に全種類のシロップをかけて食べたらそれほどおいしくなかった、に近いです。そのなかでも記憶に残っている作品の一つに田中偉一郎という作家の「ハト命名」という映像作品がありまして、ハトの群れ一羽一羽に人の名前を命名するという見る人の笑いを誘うような馬鹿馬鹿しさをもったコミカルな作品です。以前に読んだある本の中で、ある植物学者がアフリカかどこかに研究で訪れた際に見たことがない雑草を発見して、ガイドの現地人に「この雑草は何という名前だ?」と聞いたら「こんなどこにでもあるような雑草に名前なんてあるはずないだろう。」といって笑われた、なんてことが書かれていました。身の回りにあるものの中に名前の知らないものがあってもそれには当然に「名前」が存在することが当たり前という感覚に、何だかムズ痒いような気持ち悪さをハトの「ホロッホー」をきっかけにして感じました。by tamura PR