救いようのない闇 ひとりごと 2008年07月31日 初監督作品『クラッシュ』でアカデミー賞作品賞を受賞したポール・ハギスの最新作。行方不明になったイラク帰還兵の息子を探そうと元軍警察の父親が独自の調査を進める中突如として息子の他殺体が発見される。父親はその真相を探るべく更に調査を進めていく。ここで描かれているのは現代アメリカの闇。決して日本には伝わってこない深い闇。ある問題の是非を正面から問うのではなくあくまでも“人間”を描いているところが前作にも共通の監督のやり方で観客が個々で考えるように訴えている。ラストシーンの「逆さまに掲げられた星条旗」の意味を我々は今一度考えなければいけない。『告発のとき』matsu PR