都市のなかの数多い規定に悩まされます。 ひとりごと 2009年02月06日 ここ数日、とある敷地で、どの程度の建物が建つのかを検討しています。その前提として、その敷地に関連する全ての規定を調べなくてはいけません。いくつかある中で、重要なものと考えられるのは窓先空地と高度斜線制限。窓先空地とは各住戸の前に設ける余白のことで、緊急時の避難などのためにもうけます。高度斜線制限とは北側の隣地への環境を保つために計画する建物の高さについて北の方向について制限(写真の赤線です)をかける規定です。他にも区の条例では共同住宅や大きな店舗などには様々な規定がかかってきます。実は以前仕事をしていた長野では当然ありませんでした。たまに耳にしてはいました。設計者を悩ます規定です。人が多く集まる大都市ではその街の秩序を保つことは容易ではありません。また、そのために決められた規定の数も半端ではないですね。一つ一つ慎重に規定を読み取り、検討を重ね、オチの無いように、どこまで、最大限の計画ができるのか。パズルのような作業です。デザインはその先です。shimada PR