東福寺 ひとりごと 2009年05月12日 僕が好きな庭のひとつ。重森三玲作、東福寺・八相の庭。このほおずりしたくなるようなモコモコのコケがたまりません。重森三玲の庭は現代ランドスケープに通じる要素がふんだんに盛り込まれていてその製作意図に思いを走らせるといろいろなものが見えてきます。僕の大学は当時には珍しくランドスケープに力を入れたカリキュラムが組まれていて建築以上に「それ以外の部分」が重要だと教わりました。その概念を理解するのは非常に難しく僕は同じ講義を毎年受けて演習を通してやっとなんとなく「こんな感じかなぁ」と思うに至った程度でこれほど感覚的で説明しにくいものはないと思いました。その甲斐あってかおかげでランドスケープ展で賞をいただいたりもしましたが日本の住宅事情ではなかなかランドスケープ的な考え方が許されるケースは少なく大学で得たスキルが活かせないのは悲しい限りです。matsu PR