無題 未選択 2009年09月21日 直木賞受賞作の『GO』でおなじみの金城一紀が描く痛快な青春劇の中編小説集。親しくした人間が必ずこの世を去ってしまうという数奇な運命に見舞われた主人公の人を愛したくても愛せない切なさを描いた「恋愛小説」。余命幾許も無い主人公が思いを寄せる女性を自殺に追いやった相手に復讐を果たす過程を描いた「永遠の円環」。東京から鹿児島まで老弁護士との下道でのドライブに付き合うだけと言う高額バイトを紹介されその道中で明かされる老弁護士の不器用で古臭い、だけどほのかに暖かい悲恋を描いた「花」。どれも派手さは無いけれど愛しく温かい物語3編。『対話編』 金城一紀matsu PR