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建築家をめざす所員のブログ【KEN一級建築士事務所】

社会派エンターテインメント

始まったばかりの2007年だけど
今年のベストムービーになるかもしれない映画に
早くも出会ってしまった。

周防正行監督の12年ぶりとなる新作
『それでも僕はやってない』だ。

ある痴漢の冤罪事件を軸に
日本の刑事裁判の問題点を痛切に描くことによって知らされる
数々の衝撃的な事実。

しかしそれは
誰にでも起こりうることで
まさに明日は我が身だ。

おそらく監督の裁判制度に対する
激しい怒りが込められているんだろうけど
悲壮感に捉われず、堅苦しさもなく
見事な娯楽映画として仕上られている為
2時間半と言う上映時間を全く感じさせない。

見終わった後は
現在の裁判制度に怒りを覚えつつも
何かを考えずにはいられない。

娯楽性と社会性という
一見相容れない要素を
見事にバランスさせるあたりは
この監督だからこそ成せる技だろう。



matsu
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