どーなるよ?? ひとりごと 2010年03月13日 『向こうから話しかけてくる人は詐欺師だと思え』日本人向けのガイドブックには大抵このようなことが書いてある。例えばタクシーで知らないところへ連れて行かれてカツアゲにあうとか宝石店に連れて行かれて高価な宝石を買わされるとか安く女の子を紹介するといわれてボッタクられたりだとか。タイの友達が言っていたが悪い人はホントにいっぱいいるらしい。チェンマイで寺院巡りをしている最中道端で声を掛けられた。いつもなら無視して通り過ぎるところだけどなぜか足を止めてしまった。この先に安く宝石が買える店があって今から奥さんに宝石を買いに行くんだけど一緒に行かないか、と誘われた。来たかっ!!と思った。ガイドブックにある通りではないか。実は自分の買い物に付き合わないかというのはただの口実で最初から僕に高価な宝石を買わせるのが目的なのではないか。普通なら無視して立ち去る場面だが僕は面白がって少し話を聞いてみることにした。話を聞いていると以前2年ほど日本に住んでいたことがあるらしく何をしていたのかと聞くとボクシングのトレーナーだと言う。彼は20年前、バンコクのムエタイチャンピオンだったらしい。話しかけてくる人は大概前に日本に住んでたとか行ったことがあるとかって言ってこちらを安心させて油断させようとする。これは詐欺師の常套手段だ。ボクが中国人なら中国に住んでたと言っていたかもしれない。いよいよ怪しくなってきた。悪い人を嗅ぎ分けることができる嗅覚を持ち合わせているボクはこれまで一度もトラブルに巻き込まれたことはないけどそれでもまだ判断しかねていた。疑いの眼差しを向ける僕にその人は財布からあるものを取り出し見せてくれた。それは日本ボクシング協会会長の名刺だった。これを信じてよいものかどうかしばらく思案していたが結局どうしたのかといえば一緒に行くことにしたのだった。行くと決めたにもかかわらずまだ少し自分の判断に迷っていたが相手の車の助手席に乗り込む。さてさてどーなるよ 俺??<続く>matsu PR