ナマコ壁の街 建物探訪 2010年08月17日 伊豆半島の松崎町という場所へ行ってきました。昔、冬に非常に強く風が吹くこの地方では火事の延焼を防ぐことがとても重要でした。そこで、多くの家の隣り合う面や蔵などにナマコ壁を取り入れております。それが現在でも残っています。全身網タイツ的な古民家が珍しく、そして新鮮です。ナマコ壁の建物は街のなかで、面的な広がりを持って建っているのではなく、最近の家並みの中に散在しています。少々残念な気がしますが、観光地化されていなく、生活感があり、街に嫌らしさがありません。ちなみに、ここには石山修武氏設計の伊豆の長八美術館があります。洋風の記号の寄せ集めた形に漆喰壁とナマコ壁で仕上げた建物ですが、まとまった感があります。そして、内部空間のシーンの展開や、光の落とし方がとてもきれいに思いました。ふたつまとめて、少し遠い場所ですが、建築に携わっている人に関係なく小旅行の場所におすすめの場所です。shimada PR