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建築家をめざす所員のブログ【KEN一級建築士事務所】

大きく出る

絵画、彫刻、演劇、舞踏、映画
音楽、写真、言論、文学・・・等々

人は何かを表現しようとするとき
数ある表現手法の中から
自分の得意とするもの
もしくは適切と思われるものを
選んで表現する。

その中に「建築」も含めて
考える人もいるかもしれない。

しかし
これ以外にも日本固有の
しかも世界に誇れる文化として根付いた
すばらしい表現手法がある。

手塚治虫によって確立されたその手法は
いまや世界各国で認められていて
単に子供の娯楽と勘ぐっていては
その意識はかなり国際感覚と
掛け離れているものと言わざるを得ず
今一度自国の文化について
見つめなおしてみる必要があるかもしれない。

・・・・・・・・・。

これだけ大風呂敷を広げたからには
それなりの作品を紹介しなければならないという
プレッシャーを自らかけたわけだけど
その点に関しては十分な自信がある。

日常に起こる些細な出来事や
心の葛藤を丁寧な絵でユーモラスに描く。
作者は漫画家でもあるが
優れたストーリーテラーだと思う。

読後は
心の中にあった色んなモヤモヤを
引きずり出され晒されたような羞恥心と
それでいて同時に
そのモヤモヤによって見えなくなっていた
大事なものに気付かされるというカタルシスに至る。

そして小さな感動。



『素晴らしい世界』
浅野いにお

matsu
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