大きく出る ひとりごと 2007年03月05日 絵画、彫刻、演劇、舞踏、映画音楽、写真、言論、文学・・・等々人は何かを表現しようとするとき数ある表現手法の中から自分の得意とするものもしくは適切と思われるものを選んで表現する。その中に「建築」も含めて考える人もいるかもしれない。しかしこれ以外にも日本固有のしかも世界に誇れる文化として根付いたすばらしい表現手法がある。手塚治虫によって確立されたその手法はいまや世界各国で認められていて単に子供の娯楽と勘ぐっていてはその意識はかなり国際感覚と掛け離れているものと言わざるを得ず今一度自国の文化について見つめなおしてみる必要があるかもしれない。・・・・・・・・・。これだけ大風呂敷を広げたからにはそれなりの作品を紹介しなければならないというプレッシャーを自らかけたわけだけどその点に関しては十分な自信がある。日常に起こる些細な出来事や心の葛藤を丁寧な絵でユーモラスに描く。作者は漫画家でもあるが優れたストーリーテラーだと思う。読後は心の中にあった色んなモヤモヤを引きずり出され晒されたような羞恥心とそれでいて同時にそのモヤモヤによって見えなくなっていた大事なものに気付かされるというカタルシスに至る。そして小さな感動。『素晴らしい世界』浅野いにおmatsu PR