忍者ブログ
建築家をめざす所員のブログ【KEN一級建築士事務所】

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

この曲を本気で聴いた者は、悪人になれない。

当時の東独は10万人のシュタージ(国家保安省)と
20万人の密告者によって
独裁政治を保っていたといわれている。

監視官のヴィースラーは
劇作家・ドライマンの盗聴を命じられるが
そこで聞いたピアノソナタが
あまりにも美しい音色だったために
任務の完遂に支障をきたすようになる。

ゲシュタポにも比較される
強大な監視システムによる
理不尽な支配・被支配の歪んだ構造。

壁崩壊後17年経った今
タブー視されていたテーマにメスを入れ
恐怖政治内部の腐敗と
愚劣な為政者たちによって翻弄される
芸術家達の苦悩を語り始める。

ドライマンはやがて
ドイツ全土にその実情を知らしめるべく
西独の出版社への記事の投稿を画策する。

ヴィースラーは
疑いの目が向けられるドライマンを
擁護するのか。
それとも告発するのか。


この事実が語られることの意味とは。


『善き人のためのソナタ』

matsu
PR

pagetop