無題 ひとりごと 2007年06月23日 想像もつかないような醜い事件・事故が連日、報道されています。我々日本人の生き方が、お金を稼ぐことや、欲を満たすことに傾きすぎている気がします。世界に目を向けてみると、国が誘導する政策により、世界で最も幸福な国といわれるブータンという国があります。豊かでシンプルな生活が営まれてby maru PR
横須賀美術館(2) 所員の趣味 2007年06月21日 GW中に行く予定だった横須賀美術館に先日やっと行ってきました。場所は横須賀の観音崎ですぐ近くに海のある場所。建物は外装のガラスボックスのすぐ内側に白くて丸い穴が幾つも開いた内壁が入っていて、さらにその内側には地下階からの吹き抜けがぐるりと一周回っていて、さらにさらにその内側に展示スペースとなる部屋が幾つかある。という何層にも重なった入れ子状の構成。いくつかの構成要素が幾層にも重なりあうことで「開く」「閉じる」操作が自然発生的に生まれており、美術館建物の基本性能として求められる「開く」「閉じる」にはしっかりと回答されている。その一方で個々の構成要素は、性能面(塩害対策のガラス)や演出面(大小さまざまの丸い穴が散らばったような内壁)を優先して選択されている(と思われる)点で、美術館建築独特の「開く」「閉じる」という概念的対立構造からは自由であり、類型的な操作手法に陥っていない。ハイブリッド的に開き閉じられた美術館。おみごとです。by tamura
彼女と彼女の猫 ひとりごと 2007年06月18日 先週のブログが猫の話題だったので今回も猫で。つい最近まで公開されててアニメ映画として非常に高い評価を受けた新海誠監督の『秒速5センチメートル』。その監督の自主制作アニメにしてデビュー作である『彼女と彼女の猫』が現在無料配信されているので興味のある方はぜひ観てみてください。今月末までなのでお早めに。『彼女と彼女の猫』 ←click!!matsu
PROJECT HM 現場報告 2007年06月16日 PROJECT HM (八丁堀に建設中の地下2F、地上14Fの集合住宅)先月末に、中間検査を受け、無事合格証をいただきました。現在は、地上3階部分の施工中です。事故もなく順調に施工が進んでいます。来年3-4月に、すらっとしたかたちで完成予定。by maru
建築とオタク 建物探訪 2007年06月14日 半月ほど前の休日に上野公園あたりをブラブラしていたんですが、そのとき目にしたのが解体準備に入っている菊竹清訓設計の「ホテル ソフィテル東京」でした。(下の写真は現存時のものです。)黒川紀章設計の「中銀カプセルタワー」と同様にメタボリズム(新陳代謝)運動を代表する作品です。「メタボリズム」は1960年代から展開された芸術運動で、建築が新陳代謝を繰り返しながら有機的に成長していくことを理念としており、「日本発」「建築発」の芸術運動という点で日本の芸術史上重要な出来事ではないかと思っています。歴史的に見て、日本人が自発的に作り上げてきた「オリジナル文化」といえるものは少なく、その多くは、古くは中国・近代では欧米などの外国から輸入してきた文化を長い年月をかけて自国流にカスタマイズしてきた「アレンジ文化」です。その「アレンジ文化」が主流の国・日本にとって貴重な「オリジナル文化」であるメタボリズム運動。そしてその代表作である「中銀カプセルタワー」「ソフィテル東京」。歴史的・芸術的観点からみて保存さるだけの価値はあるように思うのですが、日本という国では、「建築=芸術」という考え方が皆無であるのが現実で、共にここ数年の間に解体されることが決定しています。これらメタボリズム作品に限らず、日本の「オリジナル文化」はどうも冷遇される傾向があるようです。その冷遇の代表格といえるのが「オタク文化」。現在のパソコンやインターネットなどの環境を大きく発展させてきた立役者なのに、世間が彼らにそそぐ眼差しはどうも冷たいように思います。建築もオタクも日本では肩身の狭い存在です。by tamura
笑いと建築 ひとりごと 2007年06月08日 最近話題の松本人志。以下は彼のテレビでのあるコメントです。「最近は、笑いに対しての規制が厳しいんですよ!昔はそれに反発しようとして不良芸人になりかけた時期もあったんですけどね、最近はその規制をすり抜けながらも、その中で笑いをやるのが楽しくなってきたんですよ。実際、何も規制が無い状態で笑いをやれってのは案外難しいんですよ。」この話を聞いて、建築に似た部分が多いなと思わされました。建築も多くの規制がある中で様々な問題に対処しながらもその中で最善の選択をし建物を造っていくことにやりがいを感じる事が出来、何も無い状態で建築を造れと言われても案外難しい事かと思います。笑いと建築、畑は違えど共通点は多いかもしれません。by koji