映画評 レ・ミゼラブル ひとりごと 2013年02月18日 週末に映画を見ました12月からロングランで上映されている「レ・ミゼラブル」です当然原作も読んだことないしミュージカルも見たことがないという予備知識ゼロの状態に加えて批評や評価を見ず聞かずに見に行って来ました見てからまだ日にちも経っておらずあまり整理はできていないのですがざっくり感想を書きます(ネタバレありです)正直ここまで歌いっぱなしだとは思っておらず度肝を抜かれましたしかもアフレコではなく歌いながらの演技と知りさらに驚きましたミュージカル映画ということで登場人物それぞれの感情や心境の変化などが歌の中に超直裁的に表現されているためあまり深く考えずに見られる作品となっていますその弊害だなと感じた部分がありまして生歌で熱のこもった演者を撮ろうとすると真正面からの構図が必然的に多くなります(おそらく)その結果登場人物が「背中で語る」的な画はほぼなく少し突き放された感じを受けるというか、、、いわゆる感情移入がし難いつくりだなと感じました素晴らしいなと思ったのはジャン・バルジャンとジャベールの対比です2人の状況の対比、過去との対比、それそれの正義の対比が美しく面白くこの158分という長い上映時間でも飽きず見られた要因でした特にジャベールの自殺のシーンは過去との対比が素晴らしかったですまた話の主軸となる2人の正義の他に若者たちの革命という名の正義さらに女性陣それぞれの感情など各人の思いが複雑に交錯し合った「One day More」の合唱はこの映画のなかでも素晴らしいシーンの一つにあげられると思いますしかしラストのジャン・バルジャンの死後見た光景が革命が成功した風景だったのは少々???でした民衆の歌の盛り上がりで押し切った感がありましたまだ語るべきことは多いですが長くなりすぎるのでまとめますと物語としては過不足な部分もありますがそれを凌駕する演者とその歌の素晴らしさが見た後の満足感(と虚脱感)の要因だったと思いますこの作品は映画館で見てこそです気になっている方は上映が終わらないうちにいくべきだと思いますおすすめですiwanami PR