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建築家をめざす所員のブログ【KEN一級建築士事務所】

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映画評 レ・ミゼラブル

週末に映画を見ました
12月からロングランで上映されている「レ・ミゼラブル」です

当然原作も読んだことないしミュージカルも見たことがないという
予備知識ゼロの状態に加えて
批評や評価を見ず聞かずに見に行って来ました




見てからまだ日にちも経っておらずあまり整理はできていないのですが
ざっくり感想を書きます(ネタバレありです)





正直ここまで歌いっぱなしだとは思っておらず
度肝を抜かれました
しかもアフレコではなく歌いながらの演技と知りさらに驚きました

ミュージカル映画ということで登場人物それぞれの感情や心境の変化などが
歌の中に超直裁的に表現されているため
あまり深く考えずに見られる作品となっています

その弊害だなと感じた部分がありまして
生歌で熱のこもった演者を撮ろうとすると真正面からの構図が必然的に多くなります(おそらく)
その結果登場人物が「背中で語る」的な画はほぼなく
少し突き放された感じを受けるというか、、、
いわゆる感情移入がし難いつくりだなと感じました


素晴らしいなと思ったのはジャン・バルジャンとジャベールの対比です
2人の状況の対比、過去との対比、それそれの正義の対比が美しく面白く
この158分という長い上映時間でも飽きず見られた要因でした
特にジャベールの自殺のシーンは過去との対比が素晴らしかったです

また話の主軸となる2人の正義の他に若者たちの革命という名の正義
さらに女性陣それぞれの感情など各人の思いが複雑に交錯し合った「One day More」の合唱は
この映画のなかでも素晴らしいシーンの一つにあげられると思います

しかしラストのジャン・バルジャンの死後見た光景が革命が成功した風景だったのは
少々???でした
民衆の歌の盛り上がりで押し切った感がありました


まだ語るべきことは多いですが長くなりすぎるのでまとめますと
物語としては過不足な部分もありますが
それを凌駕する演者とその歌の素晴らしさが
見た後の満足感(と虚脱感)の要因だったと思います

この作品は映画館で見てこそです
気になっている方は上映が終わらないうちにいくべきだと思います
おすすめです



iwanami
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