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建築家をめざす所員のブログ【KEN一級建築士事務所】

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奇跡のフィルム

制作費はたったの1800万円。
わずか2館の公開から口コミで
あれよあれよという間に140館までに拡大。
お金なんてかけなくても
軸がぶれなければ
これだけいいものが作れるという珠玉の作品。

これまでここで書いたレビューが感想だとすると
今回はお勧め作品の紹介。
内容には一切触れません。
実際に観てほしいから。

まさに奇跡のフィルム。


『ONCE ダブリンの街角で』


matsu
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サイフ

最近財布を買い換えました。



買う前から分かってはいたことですが、
案の定小銭入れが使いにくい。

それもそのはず。僕は左利きです。



2日前くらいの深夜番組で
バナナマンのおもしろい顔のほうの人(左利き)も
怒っていましたが、
世の中は右利きの人のための「右利き社会」です。

右利きの人はあまりそのことに
気が付かないかもしれませんけど、
左利きは何かと小さなストレスを感じながら生きています。



たとえば「ノートに文字を書く」とすると、

・右手で文字を書く場合はペン先を引きずるようにして
 書きますが、左利きの場合はペン先を押すようにして
 書くのでとても書きにくいです。

 人によっては、ペン先を引きずるようにして書くために
 手首を内側に曲げて文字を書く人もいます。

 あと、水性のボールペンはペン先がすぐに壊れるので
 まず使えません。


・横書きのノートの場合、左から右に向かって文字を書くので
 直前に書いた文字が左手に隠れて見えません。

 なので左利きは字があまり上手くない人が多いです。

 あと、見開きの右側のページに文字を書くときは
 先に文字を書いた左側のページをこすってしまうので
 手首の辺りが真っ黒です。

・ささいなことですが、ペンにの横に書かれている
 メーカや商品の名称は左手で持つと上下逆さまになります。
 


「ノートに文字を書く」だけでも
これだけの小さなストレスを感じています。

これはしょうがないことだと
物心ついた時からとっくに諦めているので
別に世の中に何の期待もしていませんが、
左利きの人がこんな風に生活していることを
右利きの人は心の片隅にでも置いておいて下さい。



逆に左利きにも利点があります。

「野球のバッターボックスがファーストベースに近い。」
「パソコンのキーボードについているテンキーが打ちやすい。」

以上2点です。


by tamura




空を這う

「キルドレ」と呼ばれる
年を取らない少年たちを戦闘機に乗せ
ショーとしての戦争の最前線に補充されていく。

繰り返される日々の中で
戦うことでしか生きていることを実感できないキルドレは
同時に死に対しても無感情であるかのようだ。

誰と、何のために、どうして戦うのか。
考えることすら放棄したキルドレたちは
今日も空を這い廻る。

現在の多くの若者がおかれている状況を
特例として描き普遍的な真実を描き出す。


『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』


matsu

もくもくもく


ちょうど一年前、
僕は徳島県の山の中にいました。

国体と同じように年に一度開かれている
国民文化祭に参加していました。

そのときに作ったのが写真の作品です。
森の中にもうひとつの森を作ろうとしたのが始まりでした。

この森には国民文化祭を通じて得られた
大量の間伐材を使用しています。

一見非合理的に見えるかもしれませんが、
大量の木を間伐材を使うことで,今ある森を守るという
役割も担っています。

実際の作品も山道にある獣道のように
丸太の隙間から光が漏れ、
もうひとつの森を作ることに成功しています。

そしてその道を抜けて屋上に上ると絶景を見ながら
会食が出来るようになっています。

スタートから一年かけて地元の人とともに
意見をまじえながら進んできました。

苦労は耐えなかったのですが、
完成したときの感動は計りきれないものでした。


徳島県に行った際にはぜひお立ち寄り下さい。

yama

テレビ

ある日模型を作りながらmatsuさんと話をしていたときに
「地デジになったらテレビどうするの?」と聞かれたので、
僕は何の迷いもなく「新しいのを買います。」と一言返しました。

こんな会話をしていたときに
ふと大学時代に友人がテレビを捨てたエピソードを
思いだしました。
そいつは普段そこそこにテレビは見るし、
テレビが特に壊れているわけでも無かったのに、
ある日突然に「捨てたらどうなるか」と思い捨てたそうです。

僕は子供の頃からテレビの無い生活をしたことがないので、
家から突然にテレビが無くなったときに
生活がどんなふうに変わるのかがいまいちイメージできません。

それ以前に
当然に身近にあるものだと思い込んでいるので、
それが本当に必要なものなのかどうかを
審査することすらしたことが無いです。



日本的デザインのひとつの特徴として
「無駄をそぎ落とす」という考え方が昔からあります。
これはもののあまり無い時代に築き上げられた
日本的な美意識に基づいたものですが、
身の廻りにある生活必需品があまりにも増えすぎた昨今、
無駄を生活の傍らに置いておく様な余裕なんてありません。

そういう意味でいうと
いまデザインにもとめられていることは
「必要なものをそぎ落とす」ことなんだと思います。



‥なんてこと言いましたが地デジ対応のテレビはいずれ買います。
拙者もテレビっ子ですので。

by tamura

一期一会



写真の建物を見に行ったときのことでした。

旅行二日目、まだまだ旅になれてなかった僕は
とりあえず建物までの行き方を教えてもらいに
朝早くから駅に行きました。

前日お世話になった観光案内所のおばちゃんの所に行くと
僕のことを覚えていてくれて
別れ際につたない日本語でサヨナラと言ってくれました。
旅行二日目だったのですごくうれしかったです。
そして安心しました。

どうやら写真の建物にはアムステルダム駅から出ている
路面電車に乗って行くようです。
路面電車の終点につくとそこはもう郊外で
右を見ても左を見ても
目印になるようなものはなく困っていました。

そこで近くにいたおばちゃん二人に聞いてみると
自分のことのように親身になってくれて
英語の話せない僕に代わって
バスの運転手に事情を説明してくれました。
見ず知らずの僕に

その話を聞いてバスの運転手は快諾してくれて
ぼくをただでバスに乗せてくれて
建物が見えてくると「あれか!あれだろ!」と
すごく親切に教えてくれました。

そして見終わった帰りもたまたま通りがかって
ものすごくオーバーに手を振ってくれて
僕に微笑んでくれました。

その瞬間に一人で旅することへの不安や
旅二日目の不安が一気に解消されました。

一期一会という言葉は日本で生まれた言葉ではありますが
ヨーロッパの人たちは言葉をこえて行動で示していて、
一期一会という言葉を作った人たちよりも
ずっと一つ一つの出会いを大切にしているような気がします。

yama




救いようのない闇

初監督作品『クラッシュ』で
アカデミー賞作品賞を受賞したポール・ハギスの最新作。

行方不明になったイラク帰還兵の息子を探そうと
元軍警察の父親が独自の調査を進める中
突如として息子の他殺体が発見される。

父親はその真相を探るべく
更に調査を進めていく。

ここで描かれているのは
現代アメリカの闇。
決して日本には伝わってこない深い闇。

ある問題の是非を正面から問うのではなく
あくまでも“人間”を描いているところが
前作にも共通の監督のやり方で
観客が個々で考えるように訴えている。

ラストシーンの
「逆さまに掲げられた星条旗」の意味を
我々は今一度考えなければいけない。


『告発のとき』


matsu

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