最近読んだ本 所員の趣味 2013年02月20日 2013年になってから読んだ本をブログで紹介しようと思います。全部で6冊です。○世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 村上春樹著正月の休みを利用して一気に読みました。「ノルウェイの森」以来久しぶりに村上春樹。異なる二つの物語が1章ごとに書かれており、最終的に話がつながっていく。こういう構成は面白いです。かなり長編でした…新装版を購入したのですが挿絵なども良い感じです。内容については、ネタバレもあるので書きにくいのですが…僕はそんなに好きではないです。でも夢中で読みました…「ハードボイルド・ワンダーランド」の章の方は好きな部分もありました。という感じです。ちなみにこの本を読んで思い出したのですが江國香織と辻仁成のコラボによる「冷静と情熱のあいだ」の愛蔵版。○冷静と情熱のあいだ 江國香織&辻仁成通常の単行本は、同じ時系列で起こる出来事を女性目線のみの本と男性目線のみの本の2つの本で構成されています。愛蔵版の場合は、ちょっと違っていて完璧に女性目線と男性目線が1冊の本にまとまっていて、1章ごとに女性目線と男性目線が変わっていく構成なんです。個人的には、この愛蔵版の方がお勧めです!この小説の良いところを密に楽しめます!是非読んでください!○楊令伝1~3 北方謙三年末にも書きましたが、水滸伝を読み終えて、さっそく読み始まました!水滸伝の続編です!宋という国に反旗を翻し、闘い…敗れた粱泊山軍…その敗戦から3年後の話です。圧倒的なリーダーを迎えて再度、宋へ立ち向かっていきます。まだ3巻までしか読んでないのですが「さすが北方謙三!」と言わざるを得ない。必読です。○火山のふもとで 松家仁之今回紹介する6冊で一番のおすすめです。ちょっと話題の本です。作者は、この小説がデビュー作なのですが…この完成度はなんだ!と叫びたくなる本です!この小説、主人公は建築家みならいの少年。そう私と同じ建築家Jr!そしてなんと!少年の師事していいる建築家のモデルはあの吉村順三!建築の内容も多いのですがとてもわかりやすく書かれています。作中に出てくる海外の建築家、コルビジェやカーンやアスプルンドは実名なので、読まれる方はネットで検索しながら読んでも良いかもしれません。文体が全体的に綺麗です。読んでいて清々しい気分になります。ちなみに僕が最も好きなのは、鳥や緑などの自然の描写です!アマゾンのレビューでもいまだに☆5つですし、高い評価をもらっているようです。私の2013年暫定1位です。是非、読んでみて下さい。MIUZNO PR