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建築家をめざす所員のブログ【KEN一級建築士事務所】

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白井晟一展

先日、汐留にあるパナソニック電工の展示場で催されている
白井晟一展にいってきました。

白井晟一とは、昭和の時代に活躍し、
建築家でもあり、書道家でもあります。
僕たちの世代では広く、雑誌にも掲載されることも
なかったので、未知の存在でした(僕だけ)。

入り口は行ってまず、書などが展示してあるのですが、
数歩いくとなぜかはじめに天井伏図が展示されています。

それもそのはず。

その手書き図面の描写の細かさといったら半端ないです。
そして、ダウンライトの配置。何か規則性が
あるわけでもなく、部屋に光と陰のやわらかな
陰影を出すように配置されているように見えます。
計画段階で、明確に仕上げも決まっているところも
その、部屋に対する思考の深さを感じます。
(うちもそうですが。)
この図面一枚につきるような気がします。

作品をとおして、どちらかというと壁の建築が
多く、閉じた空間が多いように見えます。
そこには、やはり光がテーマとなるように思います。
それが、精神の空間と言われている所以
なのかと。作風も、本当に自由に素材や形を操っています。
ジャンルにはわけれません。



写真は、ついつい買ってしまった、本です。
なんとおまけに図面がついています。

興味あるかたは是非。
まずは、天井伏図です。

shimada
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梼原



お正月に、梼原町という町に行きました。

役場やホテルなど木材を活用した
建物がいろいろある場所なので、
どんなものかと見に行きました。

上の写真は、役場です。木をふんだんに使った
外観と内装が、山間の町の特徴を出していました。



通りがかったホテルです。
ここでは藁っぽいもので外観を覆っていて、
役場とはまた一風変わった雰囲気を出しています。



違うホテルに併設のギャラリーです。
木材が井桁上に何層にも積み上げられていて
木のダイナミックさが伝わってきました。


こういった、田舎の町で建築に力を注いでいるところを
みると、自分の故郷でもなにか出来るんじゃないかと
思った一日でした。

yama

正月旅行 その2

先日、正月に行った岡山の旅では、
去年、なにかと話題だった直島、犬島、豊島
の芸術作品と建築巡りをしてきました。
定番ですね。



この寒さのせいか、どこにいっても人は少なく
閑散としていましたが、落ち着いて作品を鑑賞できたこと、
本来の島に流れるのゆったりとした時間を味わうことができました。

おすすめするのは、豊島美術館です。


「水滴」をモチーフにした建物であり、展示作品は「水滴」です。
三次元の曲面の構造の建物は、おおらかで、
風景にとけ込んでいるとも見えるし、
突如、山に現れた、ナメック星の住居
のようにもみえます。



「水滴」の作品が展示されています。
緩やかに、傾斜した床面から水が湧き、
その傾斜面を水滴が流れてゆきます。
水滴の大きさや傾斜面によって様々な動きをします。
水滴に命を吹き込まれた、
かわいらしい生き物をみているようです。
水滴のこんな表現もあったのですね。


いろいろ人にお話を伺っていると、これらアート活動に
は島の住民も携っていて、島の産業
にも役にたっているようです。
そういった意味でも島が活気づいてきたことは
とてもよいように思います。
対照的に、郊外の街の寂れた様子は
なんとかならないものかと思ってしまいます。

shimada

原爆ドーム



お正月に原爆ドームに行きました。

学生時代の修学旅行等で定番のスポットですが、
僕は行ったことがなく初めてでした。

当時の状況が再現されるとまではいかないまでも
なかなか雰囲気のある建物でした。



川のほとりに建っているので、
さらに雰囲気のある感じになっています。

その後に、


広島平和資料記念館にも行きました。

資料館とは関係ないことなんですが、
普段、都心にいるので
資料館前の広場の開放感に、
一番の魅力を感じてしまっていました。

yama

明けましておめでとうございます。

おそくなりましたが、明けましておめでとうございます。
有給休暇をいただき、長めの正月休みを過ごさせていただきました。

休暇を利用して岡山を拠点に
建築巡りに行ってきました。



写真は閑谷学校。当時の藩主が、庶民の教育の場に建てた
学校です。四方を山に囲まれた、とても、静かな場所にあります。
未来永劫、この施設が永続することを願ってたてられた、建物は
いまでも、全く変わらぬ佇まいとのこと。

実際訪れて、
飴色に変化した柱や梁などの素材の表情や、
永年磨かれてきた床に
築300年の歴史を感じつつも、
全ての材料が狂い無く、水平、垂直を保っており、
新築と変わらないような、堂々とした安定感を感じます。
素材の吟味や、逃げを考慮した造りなのでしょうか。



そして、その場でしか味わえない深みを感じます。

飾り気もなく、面白みもあるわけではありません。
ただ、学問をするといことと、永く使われることのためだけに、
つくられたとても真面目な建物です。


交通が少々不便ですが、
興味ある人はぜひ訪れて下さい。

shimada

明けましておめでとうございます。



明けましておめでとうございます。
本年度も、宜しくお願い致します。

休暇明けの憂鬱な気分の中、昨日から仕事初めです。

休暇中は、沖縄に行ってきました。
建物探訪もしてきたので少し紹介します。

写真は、名護市役所です。
熱帯の気候に順応させる為、
部屋の周囲には大きく跳ねだした庇が
全周にわたり設置され陽射しを遮っています。
又、幾何学的な沖縄の伝統的な模様が、
壁や柱にふんだんに掘り込まれています。
普段、自身が装飾をあまりしない設計をしている分
刺激を受ける建物でした。

by koji

ナマコ壁の街

伊豆半島の松崎町という場所へ行ってきました。

昔、冬に非常に強く風が吹くこの地方では
火事の延焼を防ぐことがとても重要でした。
そこで、多くの家の隣り合う面や蔵などにナマコ壁を
取り入れております。
それが現在でも残っています。
全身網タイツ的な古民家が珍しく、そして新鮮です。



ナマコ壁の建物は街のなかで、面的な広がりを持って
建っているのではなく、最近の家並みの中に散在
しています。少々残念な気がしますが、
観光地化されていなく、生活感があり、
街に嫌らしさがありません。

ちなみに、ここには石山修武氏設計の
伊豆の長八美術館があります。
洋風の記号の寄せ集めた形に漆喰壁とナマコ壁
で仕上げた建物ですが、まとまった感があります。



そして、内部空間のシーンの展開や、光の落とし方がとても
きれいに思いました。

ふたつまとめて、
少し遠い場所ですが、
建築に携わっている人に関係なく
小旅行の場所におすすめの場所です。

shimada

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